中谷泉(なかたにいずみ)
A型、天秤座趣味は、四股、フットサル、サッカー観戦、読書、裁縫、DIY
●フラメンコ ~スタートから現在まで~
18歳の時に大学のサークルにてフラメンコを始める。初めのうちは、サークルには楽しい仲間がいるというだけで、フラメンコの存在は決して大きくはなかった。
4年目に、イスラエルガルバンの1週間のクルシージョに何気なく参加(これは1997年でイスラエルがいい意味でヤバくなり始めたちょうどその頃)。『この人なにやってるんだろう??』とチンプンカンプンのまま、だがしかしとても心地の良い不思議な感覚を抱きながら一日一日が過ぎて行った。6,7日目にさしかかった頃にようやくただごとならぬ予感があり、直後の公演で彼の真髄を目の当たりにすることとなった。フラメンコとは、こんなにも表現の幅が広いのか、いや、そもそも表現とはこういう事なのかと衝撃を受け、これよりフラメンコが敬意を持って少しでも近づきたいと思う対象に変わった。
その後、積極的に様々なアーティストのレッスンを受ける。以下、多くを教わった方々。ソラジャ・クラビホ、大塚友美、カルメン・レデスマ、アデラ・カンパージョ、そしてイスラエル・ガルバン。
2000年よりタブラオやイベント等に出演し舞台経験を積む。
2007年より教授活動スタート。
時間の経過とともにフラメンコの何に惹かれたのかはっきりしてきた。たった一歩で瞬間的に大地に根を張るようなペソ(重み)、身体の奥底から沸いて空間へとほとばしるエネルギー、ギター・カンテ・バイレが互いの呼吸を感じあって展開する妙。
2014年に長女、2016年に次女を出産。育児に追われていた頃、短時間の練習でも向上すべく、より身体づくりにシフトした練習メニューを模索。その試行錯誤が面白く、身体に対する興味が止まらない。
2024年より落合のスタジオEstamos「エスタモス」の管理人となる。
教室名Con la tierraに込めた想い
一歩一歩、床とつながる、そんな踊りが好き。一瞬にして根っこがはえたようなマルカへ、床の奥底で響いてるようなサパテアード。
ずっと以前から、重さを持って大地とつながるイメージを大切にしている。
ヒントがありそうだと感じ大相撲を見始める。
強い力士は土俵に足裏が吸い付いてるかのようにつながっている。
強い力士は重さが土俵に伝わり山のように動かない。
お相撲さんの身体を作る稽古の代表が四股。
生きるための寝食ならば、大地とつながるための四股。やらない手はない。
日々四股を踏むようになってハラが育ち、フラメンコに重さが出て、気持ちまで落ち着いた。
他にも、立ち合いのエネルギーの噴出具合や、身体の内側から沸き起こるスピード感のある動きなど、フラメンコと共通する要素はてんこ盛りで観ているだけで勉強になる。
フラメンコとお相撲が脳内で体内で融合してしまっているが、私の探求したい部分は大地とつながること。
目指しているクラスは、愉快であること、エネルギッシュかつ丁寧に伝えること、そして私がこだわる部分Con la tierra(大地と)を熱っぽく。
・・・そして時は流れ、大相撲熱は冷めてゆき、新たな熱が湧いてきた。フットサルをしまくり、海外サッカーを観まくっている。制御不能。
しかしながら、四股は継続。自分自身の身体と心をを形作る上で必要不可欠なものだから。
Con la tierraは永遠...